

とうとう購入してしまいました。吉野大作さんのセカンドアルバムである「ランプ製造工場」のオリジナルアナログを。意外と手軽な値段(それでも5桁でしたが)で、ここで買わないと2度と買う機会が無くなってしまう。というコレクターあるある気分になり、思い切って購入です。
再発CDと比べると、ジャケットは黒っぽい感じでは無いです。オリジナルは黒の発色があまりよくないです。そのせいで白から黒へのグラデーションが自然に見えます。
A面レーベル。スピンドルマークはゼロです。おそらく未使用に近いと思われます。盤面も恐ろしく綺麗です。
B面レーベルも綺麗です。
再発CDには含まれなかったインサート。著者の許諾がおりなかったのでしょうか。
これでとうとう吉野大作さんのアナログで持っていないのは「少年時代」のみとなってしまいました。いつか手元に置ける日がきますように。
吉野大作さんのライブ盤と言えばクラゲイルから発売されているのが知られております。おそらく2000年代以降のライブに関しては吉野大作さんご自身が録音・録画をされております。それ以前のライブに関してもご本人が録音されており、一部は再発時にボーナストラックとして発売もされています。
これら以外ではテープトレードのネットワークでもいくつかのライブが交換対象となっております。とくに弊サイトのTAPESで紹介している”n tapes from master”はクラゲイルから発売されたもののマスターテープからのコピーであり、その貴重さは計り知れません。
youtubeにもいくつかのライブがアップロードされております。
このように様々なライブ音源が入手可能となっていますが、先日不思議なCD-Rを入手いたしました。簡素なジャケットと日付が印字されたCD-R、薄型のCDケースと手作り感満載です。ジャケットはキャンベルのオニオンスープの画像。アンディー・ウォーホルを想起させます。
音質はさほど良くありません。ちょうど「ETERNAL RAIN-永遠の雨-」の発売後となります。
ワンマンではないので30分ほどの短いセットとなり、吉野大作さんの魅力が凝縮されている良いライブです。2000年代以降のライブはなかなか出回っておりませんので、なかなか貴重なCD-Rでした。
2年前の想い出写真ということで野毛・ボーダーラインでのライブ写真がサジェストされました。
またツイッターでボーダーラインについて語られていたので、ささやかな私の想い出を書いてみました。
吉野大作、野毛ボーダーライン
影だけの少年 とか
鉱物のように鮮やかなお前の涙
とか、詩世界が、訥々と投げかけられる声と相まってひっかかってくる
このジャケを作ったのがいつもやばいボルサリーノ被ってる鈴木さんとか、なんなんだこの店は pic.twitter.com/AL6Iv93jiA— 川戸郷史 satoshi kawato (@syunraikurt) 2016年7月17日
吉野大作さんのmixiコミュニティにて、ライブ告知があったのがボーダーラインとの初めての接点でした。まだお店がオープンから間もないころだったと思います。そしてボーダーラインでの吉野大作さんの初めてのライブでした。
ボーダーラインにあるジュークボックス
ライブヒストリーによると初ライブは2006年8月。暑い時季でドックスノーズというカクテルをレシピと共に注文しました。セットリストは残っていないのですが素晴らしいライブでした。しかし多くのお客さんがいらしていて、その輪に入れずライブ終了後すぐに私はすぐに帰ってしまいました。(楽しそうに話をしている人たちに中にはいることや、その人たちには話しかけづらいですよね…。そんな私でしたが今ではライブに伺うとぺらぺらと話しまくってます。それらしき人がいたらお声がけ下さい)
ボーダーラインでのライブはアーティストが道路に背を向けて演奏します。面している道路が坂になっていて、道行く人を見ながらのライブはなんとも言えず趣のあるものです。ときどき、散歩されているかたがのぞいたりして、借景のようにお店の外の雰囲気含めてライブステージのように素敵な場所です。亡くなった大ファンの方も「ここは良いよなぁ!」と大きなだみ声で話していたのも良い想い出です。
記録していなくていつだったのか不明なのですが、私が見た吉野大作さんのベストライブはここボーダーラインでのものです。ちょうど吉野大作訳詞シリーズを作り始めた頃でしょうか。テンションの高い演奏、歌で一部・二部と終わり、今日は特別だ!と感じていました。アンコールでまさかのボブディランの”I want you”。盛り上がらないはずがありません。名訳の「チャイナドレスのスリットから~~」に感動し、”I want you”でお客さんが合唱なのかコールアンドレスポンスなのかよくわからない盛り上がり。曲が終わり大作さんが起ち上がって挨拶をしても鳴り止まない拍手。照れた顔でもう一度ギターを抱え座り直し、歌い直した瞬間を私は忘れることが出来ません。
そして2年前の今日。ボーダーラインに伺い「ドックスノーズ出来ますか?」と聞いたところ、「出来ますよ~」と軽く言われ驚いたら「メニューにありますから!」と。マイナーなカクテルをレギュラーメニューにいれていただき恐縮です…。(メニューを見て頼んだことなかったのでそれまで気が付きませんでした…)
色紙にサインを書くレアな写真。一枚は我が家へ。一枚は某漫画家様へ。