- サーカス小屋から逃げ出す動物たちに捧ぐ
- MISSING
- エグゾポタミーの悪霊たち
- FOZZDELIC FARM
- 12番目のジャガー
- 後ろ姿の素敵な僕たち
拍手の数から観客は多そうだ。否が応でもライブへの期待が盛り上がる。そんな雰囲気をさらに上げていくように、ドラム、ベース、ギター、サックスが絡み合うイントロが長く演奏される。そしてフリーキーなサックスやギターがうねりをあげる。それをしっかりと支えるドラム、ベース、リズムギター。どれもが素晴らしい。
“サーカス小屋から逃げ出す動物たちに捧ぐ”から”MISSING”にメドレーのように続く。耳にきんきんと刺さりまくるサックスソロがたまらない。
曲が変わったのかわかりにくいが、”エグゾポタミーの悪霊たち”へ。緊張感のある演奏が続いているため、聞いているこちらも体が硬直しつつある。長いサックスだけのソロが終わり、バンドの演奏に戻る瞬間もたまらない。吉野大作のシャウトもさえまくっている。
“FOZZDELIC FARM”が始まると少し雰囲気が変わる。緊張感はあるのだけれど、どことなくスペーシーな雰囲気だ。ここまで演奏時間が長い曲ばかりで、あっという間に”12番目のジャガー”にうつる。流麗なギターソロなんて、ギターじゃ無いよね、といった感じでテンションが高いギターソロが続く。サビの「赤い骨をくわえてる」という箇所をスタジオ版よりはっきり歌っているのが印象的だ
地を這うような重く速いベースソロに乗って、吉野大作の観客への挑発に続き、”後ろ姿の素敵な僕たち”にうつる。スタジオ版がおとなしく聞こえてしまうほど、暴力的な音が続く。ギターとサックスの絡み、ドラム、ベースとリズムギターの絡み。どれをとっても聞いている観客を落ち着かせることが無い。
アンコールを求める拍手が響く中、終演を告げるアナウンスでテープは終わる。
ヒスノイズが目立っているが、ごつごつしたベースはきれいに録音されている。500人収容のホールだがかなりの前席で録音されたようだ。