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1986.11.02 吉野大作 & 後退青年      / 神奈川大学 海神祭

  • モニターチェック
  • 卵巣の市街電車の中で
  • 後退青年
  • 放蕩息子の帰還
  • MUTANT PUBへようこそ!
  • NOWHERE STREET
  • MYTHCO
  • MONEY

モニターチェックの後、トレブルが効いたギターのカッティングが突然始まるという緊張感のあるオープニング。この頃になると吉野大作のボーカルは低音が豊かになり始めてきているのだが、ライブでのボーカルは抑制をしていないのか、迫力のある高音を聞くことが出来る。

“後退青年”のサビの部分ではコーラスが入り、スタジオ録音版とは印象がかなり異なる。ここまで聞き進めるとスタジオ録音版とは違い、非常にパンキッシュであることに驚かされる。そして単純なパンクでは無い。Adrian Belewが参加したKing Crimsonらしい、速いフレーズを聴くことが出来て、にやりとしてしまう。客を挑発するようなアドリブボーカルもかっこいい。

荒々しくも、統率の取れた2曲の後は、一息ついて”放蕩息子の帰還”。裏拍を刻む吉野大作のリズムギターが心地よい。ここからは、ラストに向かって”MUTANT PUBへようこそ!”から始まる怒濤の勢いが始まる。

そして非常に珍しいことだと思うのだけれど、”NOWHERE STREET”のサビで進行を誤り、歌い損なっている。この部分だけでも聞くべき音源である。”MYTHCO”での一筋縄ではいかないリードギターも聞き所の一つ。

一番の聞き所は最終曲の”Money”。どうしてもBeatlesの印象が強いこの曲を、これぞ!吉野大作!というギターに導かれたハードな演奏に、すこしぶっきらぼうなボーカルが乗っている。

アンコールは無いが非常に満足感があるライブである。

迫力のある音で、ベースが少し弱いが各楽器の音がきれいに録音されている。


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